杉(天然秋田杉)
遠い過去の時代から、人々の生活に密着してきた天然杉材。
全国各地域の名を冠し、地域の材として愛されてきました。
堅い冬目と柔らかい夏目が織り成す美しい杢目は、厳しい自然が生んだ芸術品とまで言われています。
● 豊富で美しい杢柄
産地、土壌、厳しい自然環境など様々な条件により、色々な変化に富んだ色調と杢柄が素晴らしい空間を演出してくれます。
● 目に優しく暖かい
スギのもつ暖色が基調となり、見た目に『あたたかい』『和んだ』イメージを与えやすく、それと同時に空間の『自然な』印象も高まります。
● 木目のゆらぎ
一見規則的な年輪幅が織り成す木目は微妙に広くなったり狭くなったりしており、この変動は人工物にはない自然なリズムを持っていて『1/fのゆらぎ』と呼ばれ、この適当な不規則性に自然らしさを感じ快い安らぎを覚えます。
桧(ひのき)
世界一の木材と言われ高く評価されてきた桧材。
神聖なる木として尊ばれ神社、仏閣、高級建築において桧普請と言われ高く評価されています。
● 精神安定効果
官能評価によると男女ともヒノキ材のもつ香りに対して自然感を強く感じ、身体をリラックスさせて血圧が低下し、疲労やストレスの軽減、脳波においても鎮静的に作用し、リラックス効果 をもたらすと報告されています。
● 消臭・防臭
フィットンチッド を多く含み、空気を浄化したり悪臭を消す働きがあります。こうした消臭作用は身近な生活臭に効果的です。
● 抗菌・防虫
ヒノキ材に多く含まれるフィットンチッドは、部屋などのカビ、家ダニなどへの防虫にも効果的です。また強い抗菌作用をもち、人体を蝕む病原菌にも有効と言われております。人体に安全な天然物質ですから、副作用の心配がなく穏やかに作用します。
ひば(天然青森ひば)
日本三大美林の一つとして知られている青森ヒバ林。
天然青森ヒバ材は腐り難く丈夫なうえに、大変優れた抗菌性が認められております。
しかも発散される香りが体を刺激し、喘息を和らげるとまで言われています。
● 抗菌効果
天然の抗生物質といわれるヒノキチオールの成分を大変多く含有しています。
● 防虫効果
シロアリを寄せ付けつけず、ゴキブリに対しては殺虫効果を、ダニに対しては忌避作用を示すことが明らかになっています。天然青森ひばで家を建てると3年間は蚊が入ってこないとまで言われています。
● 防虫効果
生活の中で発生する不快臭に対して、消臭作用のあることが確認されています。香りは甘く強いくらいですが、数年から10年以上におよぶ持続性を有しています。
天井板の種類
無垢天井板
主に杉の丸太を製材して、厚さ2.3分(約7ミリ)の板にした天井板。
一本の丸太から採材出来る量が限られるため、一般的に非常に高価。
施工時も特殊な加工が必要で、直接くぎ打ちや糊付けをすると割れる場合がある。
張天井板
無垢天井板の欠点や難点を克服した天井板。
ベニヤ板に、杉原木から採材した単パンをスライスした突板を練り付けた製品。
無垢板に比べて安価で、柄がそろい狂いも少なく、施工も楽でくぎ打ちや糊付けしても割れたりする心配がない。
天井板の張り方
目透し(めすかし)
近年一般的に一番多く使われている張り方で、板と板の間を少し(約6〜15mm)開けて、目地板を入れて張る。天井裏で梁等から吊り上げたり、平滑な下地に下から張り上げて施工する。地域によっては、「そこめ」「めすき」「しきめ」と呼ぶ人もいる。
イナゴ(羽重ね)
竿縁の上に、竿と直角に板をならべて一枚目の板の上に次の板の端を少し重ねて張っていく。
大和張り(やまとばり)
板と板を上下交互に張っていく張り方。
格天井(ごうてんじょう)
格子に組んだ中に、正方形の板を縦横交互に並べていく張り方。昔からある張り方で、天井板としての格式は高く、お寺や神社の天井板はほぼ全てこの張り方で張られている。
※上記の他いろいろな張り方がある。例えば、板を平らに並べる平天井や、竿縁に目透しで張ったり、格天井を目透しにしたりと様々な張り方がある。
参考寸法表
天井板の寸法
目透かし天井板寸法表
関東間
9尺×1尺4寸5分 | 2,700mm×440mm×17mm | 8枚で3坪(6畳間) 6枚で2.25坪(4.5畳間) |
12尺×1尺4寸5分 | 3,640mm×440mm×17mm | 8枚で4坪(8畳間) 6枚で3坪(6畳間) |
15尺×1尺4寸5分 | 4,500mm×440mm×17mm | 8枚で5坪(10畳間) 6枚で3.75坪(7.5畳間) |
12尺×1尺9寸5分 | 6枚で4坪(8畳間) | |
12尺×2尺9寸5分 |
関西間
9.8尺×1尺5寸7分 | 3,000mm×475mm×17mm | 8枚で3坪(6畳間) 6枚で2.25坪(4.5畳間) |
12.8尺×1尺5寸7分 | 3,800mm×475mm×17mm | 8枚で4坪(8畳間) 6枚で3坪(6畳間) |
16.5尺×1尺5寸7分 | 5,000mm×475mm×17mm | 8枚で5坪(10畳間) 6枚で3.75坪(7.5畳間) |
12.8尺×3尺1寸5分 |
(関西間)九州地方
9.8尺×1尺5寸5分 | 3,000mm×470mm×17mm | 8枚で3坪(6畳間) 6枚で2.25坪(4.5畳間) |
12.8尺×1尺5寸5分 | 3,800mm×470mm×17mm | 8枚で4坪(8畳間) 6枚で3坪(6畳間) |
16.5尺×1尺5寸5分 | 5,000mm×470mm×17mm | 8枚で5坪(10畳間) 6枚で3.75坪(7.5畳間) |
メーターモジュール
9.8尺×1尺6寸 | 3,000mm×485mm×17mm | 8枚で3坪(6畳間) 6枚で2.25坪(4.5畳間) |
13.2尺×1尺6寸 | 4,000mm×485mm×17mm | 8枚で4坪(8畳間) 6枚で3坪(6畳間) |
中京間
9.1尺×1尺4寸7分 | 2,750mm×445mm×17mm | 8枚で3坪(6畳間) 6枚で2.25坪(4.5畳間) |
12.1尺×1尺4寸7分 | 3,660mm×445mm×17mm | 8枚で4坪(8畳間) 6枚で3坪(6畳間) |
イナゴ付天井板(羽重ね天井板)
※ 厚みの9mmは2.5mm合板を使用した場合のイナゴのついた部分の寸法です。
関東間
6尺×1尺 | 1,820mm×303mm×9mm | 24枚で4坪(8畳間) 18枚で3坪(6畳間) |
6尺×1尺2寸 | 1,820mm×365mm×9mm | 20枚で4坪(8畳間) ※ 16枚で3坪(6畳間) |
6尺×1尺5寸 | 1,820mm×450mm×9mm | 16枚で4坪(8畳間) 12枚で3坪(6畳間) |
関西間
6.3尺×1尺1寸 | 1,920mm×333mm×9mm | 24枚で4坪(8畳間) 18枚で3坪(6畳間) |
6.3尺×1尺3寸 | 1,920mm×394mm×9mm | 20枚で4坪(8畳間) ※ 16枚で3坪(6畳間) |
6.3尺×1尺6寸 | 1,920mm×485mm×9mm | 20枚で5坪(10畳間) |
メーターモジュール
6.6尺×1尺1寸3分 | 2,000mm×343mm×9mm | 24枚で4坪(8畳間) 18枚で3坪(6畳間) |
6.6尺×1尺3寸3分 | 2,000mm×403mm×9mm | 20枚で4坪(8畳間) ※ 16枚で3坪(6畳間) |
6.6尺×1尺6寸5分 | 2,000mm×500mm×9mm | 20枚で5坪(10畳間) |
格天井板
※ 厚みは2.5mm・4mm・5.5mmの合板を使用する場合の寸法です。
関東間
1尺×1尺 | 303mm×303mm×2.5mm〜5.5mm |
1尺2寸×1尺2寸 | 365mm×365mm×2.5mm〜5.5mm |
1尺5寸×1尺5寸 | 450mm×450mm×2.5mm〜5.5mm |
2尺×2尺 | 600mm×600mm×2.5mm〜5.5mm |
3尺×3尺 | 900mm×900mm×2.5mm〜5.5mm |
関西間
1尺1寸×1尺1寸 | 333mm×333mm×2.5mm〜5.5mm |
1尺3寸×1尺3寸 | 403mm×403mm×2.5mm〜5.5mm |
1尺6寸×1尺6寸 | 485mm×485mm×2.5mm〜5.5mm |
1尺6寸5分×1尺6寸5分 | 500mm×500mm×2.5mm〜5.5mm |
2尺1寸×2尺1寸 | 635mm×635mm×2.5mm〜5.5mm |
3尺3寸×3尺3寸 | 1,000mm×1,000mm×2.5mm〜5.5mm |
※ 部屋に合わせた特殊な寸法など、上記以外の寸法での制作も可能ですので、お問い合わせください。
対応樹種
天井板の樹種と木柄の種類
無垢天井板
使用樹種は杉が圧倒的に多く、格天井板にする場合は欅(ケヤキ)を使用することもある。
張り天井板
やはり無垢天井板と同様に、主に杉で制作することが多いですが、近年桧(ヒノキ)のご要望が増えてきておりますし、オークやウォールナットなど針葉樹以外の樹種で制作することも多くなっております。
格天井板も杉や欅の他、桧やヒバでも制作しております。
木柄について
寸法や条件等によりご要望にお応え出来ない場合もありますが、さまざまな樹種で杢目にも柾目にも対応しております。
木柄の種類
- 柾目
- 杢目
- 板目
- 中板目
- 中杢
- 笹杢
- 中笹杢
- 根杢
- 源平(耳白)
- ロータリー杢
※上記内容は材料の説明であり、加工した化粧合板の特性ではありません。